Masahiko OHKUBO from Kobe, Japan, CC BY 2.0, ウィキメディア・コモンズ経由で
耐震診断
この写真は、阪神淡路大震災の時に倒壊した家屋です。
1995年に阪神淡路大震災で亡くなった方の約88%の方が、震災直後に倒壊した建物が原因で亡くなられたと言われています。家が倒壊してしまうと、救助にも行くことが出来ず、火災を消すことも出来ません。住宅が倒壊したことが原因で、延焼を広げてしまったという側面もあり、地震が起きても倒壊しない耐震改修がクローズアップされているのです。
木造住宅は、きちんとした構造補強を行えば 耐震性は増し、家の寿命も長くなります。あなたと家族、大切な財産を守る為に住まいの耐震リフォームをおすすめしています。
耐震性を決める5つのポイント
地盤
建物の揺れは、地盤の状態に大きく左右されます。
軟弱地盤では、壁量も基準の1.5倍が必要。
重量
地震力は建物の重量に比例するので、耐震性能を高めるには建物を低くするのが望ましい。
床
水平構造である床の強度が十分でないと、横の揺れにも影響があります。
壁
木造建築では、主に地震力を壁が負担する為、必要な壁量が定められています。
接合部分
軸組工法の建物は、土台、柱、梁等の接合部分に、一定の強度を確保することが定められています。
特にこんな建物は要注意です
1981年以前に建てられた建物
1981年6月に建築基準法が改正され、耐震基準が強化されました。1995年の阪神淡路大震災で1981年以降に建てられた建物の被害は少なかったことが報告されています。
オーバーハングした建物
1階より2階部分が飛び出ている建物や2階部分を1階の柱だけで支えるピロティー状の建物。 不安定な家になりがちですが、実際多く建てられています。
下段の大きい建物
建物は1階と2階の外壁線がそろっていたほうが、構造上安定します。一見、2階が小さく1階が大きい建物は安定感がありそうですが、2階の外 壁の下に壁がない 場合は問題があり 建物に負担がかかります
軟弱な地盤に建っている建物
軟弱な地盤は日本中にあります。特に都市部に多く、注意が必要です。軟弱地盤は揺れが大きくなるので、壁量も50%増しにするよう、建築基準法で定められています。
1階に壁が少ない建物
1階が店舗や車庫、大きな窓などの建物です。壁がないと耐震性の乏しい建物になってしまい、1階部分だけが倒壊という危険性があります。
老朽化した建物
ここでいう老朽化した建物とは、築年数が古いということではありません。土台や柱などが腐ったりシロアリ被害に遭っていたり、雨漏りがいたりと強度に不安のある建物のことです。
さらに地震への備えが欲しい方に
フリーハウスでは「制震装置」の導入をオススメしています。
「制震工法」(GVA工法)は、筋交い部分にダンパーを取り付けて、地震の震動をダンパーが吸収して、建物の揺れを軽減する工法です。
大地震の震動から風や交通振動まで幅広い振動対策に効果があります。
建築後数十年経過した建物でも、耐震リフォームで「制震ダンパー」を取り付ければ大地震に備えることができます。お気軽にご相談ください。
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